自家採取したマリーゴールドの種から育てるのも、今年で2年目。
発芽率が極めて悪いマリーゴールドですが、実は昨年不思議に思っていたことがあります。
それは、発芽した種から花が咲いたマリーゴールドは、すべて黄色い色だったということ。
そして今年もまた、すべて黄色い花が咲いたことで、私の疑惑は確信へと変わりつつあります。
自家採取したマリーゴールドの発芽率
昨年も、300粒以上の種を育苗箱へバラ蒔きし、発芽したのはわずか10個だけ。
発芽率は極めて悪く、推定3%。
保管の仕方が悪かったのだと反省し、昨年自家採取した種はしっかり乾燥させ、紙袋に入れて冷蔵庫にて保管しました。
そして今年は、トレイに濡らしたキッチンぺーパーを敷き、そこへ種を置いてこの目で発根を確認しようと思いました。
▲自家採取したマリーゴールドの種
発根が確認できたものを土に蒔けば、発芽率が極めて悪い種でも、効率よく芽出しできます。
しかし、悲しいかな。
今年も、発芽したのはわずか10粒。
▲マリーゴールドの種から発根
やはり、昨年と同様、発芽率は数%。
その後、独自の調査により(極めて主観的)、自家採取のマリーゴールドの種というのは、不稔種子(発芽しない種子)が大半を占めるという結論に至りました。
えー!
でも、マリーゴールドってこぼれ種からでも芽を出すから発芽率は良いよね?
と、私も最初は思ったのですが、そもそもマリーゴールドのひとつの花には種が100粒以上は入っています。
そして、1株のマリーゴールドに咲く花も、次々に開花し100個以上になります。
そこからこぼれ種で1つが発芽したとしても、確率的には1/10,000ですよね。
超難関をくぐりぬけた、ずば抜けて優秀な種なのでしょう。
市販の種の発芽率
自家採取した種の発芽率の悪さにシビレを切らし、今年は市販の種も買ってみました。
▲自家採取の種のと市販の種
そして同じように、トレイにバラ蒔きして発根するのを確認しました。
すると、バラ蒔きした翌日からドンドン、ジャンジャン発根しまくり、ほとんどの種が発根するという結果となりました。
市販の種の袋には、「発芽率70%以上」と書かれていますが、決してジャロではありませんでした。(JARO=日本広告審査機構すなわち誇大広告)
この違いはいったいなんジャロ?
自家採取した種はすべて黄色の花が咲く
実は、自家採取した種というのは、昨年横浜に住む方から送っていただいたオレンジ色のマリーゴールドの苗を育てたもの。
「ハマのマリー様」と名付け、大切に育てて、その花の子孫を絶やすまいっ!とばかりに、種を丁寧に採取し、大事に保管していたものです。
▲ハマのマリー様たち
10個発芽した2代目ハマのマリー様は、途中で3個の命が尽きてしまいましたが、7つの苗は順調に成長しました。
それをポットに移し大事に育てまくり、ある程度大きくなったところで、ポタジェガーデンのセンターへ定植しました。
▲マリーゴールド定植
センターの歩道とトマトの間に、オレンジ色のマリー様が咲いたら、さぞかし華やかでしょう。
ところが・・・。
最初に開花したのは、黄色い花。
あれ?おかしいな。
オレンジ色のハマのマリー様の子どもなのに、なぜ黄色?
ああ。きっと黄色の種がどこかで混じってしまったんだなぁ。
と、この時は単純にそう思いました。
しかし。
次に咲こうとしている花の蕾も、黄色じゃね?
あれれ?
これも黄色っぽくね?
え?
やっぱり黄色ですよね?
なんと、ハマのマリー様のご子息は、すべて黄色い花になっていたのです。
で!
思い出したのですが、昨年も自家採取した種から10個が発芽し、それが開花したらすべて黄色い花のマリーゴールドでした。
昨年は、オレンジや黄色を分けず、ごちゃまぜにした種をばら蒔きしたのに・・・です。
横浜から届いたマリーゴールドはオレンジ色だったので、それに合わせたように黄色いマリーゴールドが開花して、もうこれは奇跡だよね、とか思ったのですが、自家採取した種からは黄色い花しか咲かないのでしょうか。
花の原種は黄色だという説
野菜や花の種には、一代交配種やF1、またはハイブリッド種子と呼ばれるものがあります。
これらは呼び方が違うだけで、すべて雑種一代目の種子のことです。
形質の異なる両親を掛け合わせてできた品種であり、生育旺盛とか形が良いとか、両親のいいとこどりの子どもが生まれます。
しかし、一代交配種から取り出した種は、形質がさまざまになり、揃いも悪くなるというのが特徴です。
タキイの種の袋には、一代交配種とかF1という記載はなかったのですが、市販の種の発芽率が極めて高いということを考えると、そうなのかもしれませんね。
そして、自家採取した種の発芽率が極めて低いというのも、そういうことかとうなづけたりします。
太古の昔、花はすべて黄色い色だったという話を聞いたことがあります。
黄色は、虫たちが見つけやすい色だそうで、虫を介して受粉を助けてもらう花たちの作戦なのでしょう。
なので、自家採取したマリーゴールドの種の花も、原種返りで黄色くなるのかな?なんてことを思いました。
あくまでも私の仮説ですけどね。
こうなれば、今年もまたオレンジ色のマリーゴールドの種を自家採取して、来年も花を咲かせたい!
そんな目標ができました。
コメント
こんにちは!
黄色ばかりだなんて、ちょっと残念ですね。
私は帝王貝細工と言うサラサラとしたお花を種から撒きましたが(市販の種)育ったのはピンクと赤ばかり、黄色やオレンジは?
ちょっと不満でした。
育て安い強い色ってあるんですね!
でも、お花は楽しいですね。
また、頑張りましょう♪
私も毎年、自家採種でマリーゴールドを花壇に植えてますが、オレンジ、黄色、交じった色の三種類が、同じくらいの確立で咲きますよ‼️黄色が少ないくらいです。不思議です….?
よしこさんへ♪
うらやましいですー。
ちゃんとオレンジや黄色のお花が咲くんですね。
今年も種を自家採取して、来年はどんな花が咲くのか、楽しみが増えました!(^^)!
このちなさんへ♪
帝王貝細工って、初めて聞きました。
調べてみたらとってもかわいいお花ですね(#^^#)
こちらでは種もみたことがないのですが、もしも見かけたらぜひ育ててみたいです。
本当に、お花はおもしろいですね。
どうも。ずっとインスタとともに閲覧しております。黄色!
亡き母がチューリップを毎年、それこそ、家庭菜園の脇に植えておりましたが、
「球根の再利用していると全て黄色のチューリップしか咲かなくなるミステリー」と申しておりましたのを思い出しましたので、ついコメントしてしまいました。ミステリーという言い方もサスペンスドラマが好きな世代なんだよなあーと思い出したところです。そらはなさまの記事により、3か月前に亡くなった母を思い出して、なんだか供養になりました。
みりさんへ♪
お母様が植えていたチューリップも、やはり黄色のものしか咲かなくなりましたか。
不思議ですね、いやいや、ミステリーと言うべきですね。
お母様のご冥福をお祈り申し上げます。
1年前の記事にこんにちは、白雪です。
うちのばらまきマリーゴールド、親株(ホームセンター苗、多分フレンチ)はオレンジです。で、その花の一つから取れた種がやったら発芽率&成長がよくて、発芽したやつみんな見事に育って立派な株立&花つきなんですが、みんな親株と同じようなオレンジ花です。まるで挿し木したかのよう。
さすがにそこからの孫種は難しいと思ってますし、自家採種(という程でもなくて、咲き終わった花の処理の一環として適当にその辺にばらまいただけ)でこんなに発芽・成長がいいのは初めてだったけど、ほんとに花一つだけだったんですよ。どんな花だったか、どのタイミングだったか、全く覚えてない…種を取るつもりはなくて、土壌虫除けのつもりでばらまいたくらいだったから。
植物はわかりませんね。だから、面白いんですけど。
そらはなさんは、マリーゴールド、フレンチ派ですか?
白雪はアフリカンも好きなんですけど、フレンチのがコンパクトで管理しやすいので、フレンチが多いです。アフリカン、雨風で倒れちゃうから…
でも、大輪咲のアフリカンマリーゴールドも、憧れます。ちゃんと支柱立てて、来年チャレンジしてみようかな。
急に、すっかり、寒くなりましたね〜{{(>_<)}}
マリーゴールドもあと少し…雪や霜にあったら終わりですけど、それまでは寒くても結構元気に咲いてますよね、健気・・・!
花から取れた種、真夏にばらまいたやつなんですけど、ここまで育って元気なのは、今年の暑さとそれが続いたせいかもしれないですね。でも、そうすると植えっぱなしのチューリップ(白雪は基本、秋植え球根は掘り上げせず植えっぱなしです。北国は植えっぱなしでも何年もきれいに咲きます、今までは)とかはどうなっているのか・・・ちょっと心配な春待ちです。
そろそろ、ゼラニウムの室内取り込みの準備も始めなければ。今年は真夏は虫出なかったけど、やっぱり気温ちょっと下がったらアオムシ大発生でした…一昨日も、昨日も、見つけてはテデトールの日々です。
白雪さくらさんへ
マリーゴールド、不思議ですよね~。
うちは、今年3代目のマリーゴールドの種を蒔きましたが、やはり黄色のお花でした。
いつか突然変異で、見たことのないお花が咲かないかなぁ・・・。
アフリカンは育てたことがありません。大輪咲は見事でしょうねぇ。
チューリップの球根もそろそろ植えようかと思っているのですが、お天気と自分の休日がうまくマッチせず、まだやっていません。
ホントに急に寒くなりましたよね。
いよいよ冬到来ですね。
虫たちもあまり見かけなくなりました。
うれしいような寂しいような・・・(;^ω^)