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年金を何歳から受け取るか 個人型確定拠出年金は得なのか 真剣に考えなければならない年齢になってしまった

年に1度、自分の誕生月に届くねんきん定期便。

老後にもらえる年金額をみると、50代は老後のプレ生活だと思って、暮らしをスリムにしていかなければならないのだと、つくづく思います。

年金受給の開始年齢は、早めることも遅くすることもできますが、何歳から受け取るのが得なのかということは、誰にもわかりません。
だって、自分がいつ死ぬかなんてわかりませんものね。

ちょうど1年前にも、年金受給は何歳からもらうのが得するのかということで、旧ブログで記事にしておりましたが、その記事をこちらのブログに移します。

以下、1年前の記事を修正し掲載します。

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年金受給の危機感

私の老後は、老齢基礎年金と老齢厚生年金をもらうことになります。
64歳からは厚生年金の一部が受給開始となり、65歳からは老齢基礎年金と老齢厚生年金のすべてを受け取ることになります。

しかし、今後国の財政によっては、受給開始がさらに伸びる可能性もあります。

一億総活躍社会って、名前はなんだかかっこいいけど、要するに70歳になっても80歳になっても働ける者は働け・・・ってことですよね?ちがう?

子どものころ、年金生活は悠々自適なんて言葉がありましたが、私の世代では悠々自適どころか、いつまでたっても、年金生活ができないかもしれない。
少子高齢化で、老人を支える若者が減っていることを考えたら、誰だって自分の老後に危機感は抱くものです。

そんなわけで、今年2017年から個人でも加入できる確定搬出年金iDeCo(イデコ)が始まりました。

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個人型確定拠出年金iDeCoとは

「国では個人の年金の保証はできなくなってきているから、自分のことは自分でなんとかしてね」というのが個人型確定拠出年金。あれ?ちがいますか?

公的年金以外に、自分年金という形で資産を運用していき、老後の年金として備えるものなので、貯金などとちがって60歳まではお金をおろすことができないもの。

しかも、公的年金は受給額が決まっていますが、個人型拠出年金は掛け金や運用先を選ぶことができるので、受け取る金額は場合によって大きな差となってくることも。(掛け金の限度額あり)

それまでは、自営業の方や勤務先に企業年金がない人しか利用できなかったのですが、2017年からは、公務員や専業主婦でも利用できるようになりました。

しかも、掛け金は全額所得控除の対象となるほか、運用期間中の利益も非課税。
その辺の投資をするよりも、節税効果が高くておススメですよ!と、国がやたら押してきています。

NISAも非課税ですが、利用期間は5年間だけですから、個人型確定拠出年金は長い期間運用すればするほど、お得なような気がします。

受け取り時に税金がかかる

個人型確定拠出年金は、節税効果が高いとして国がグイグイ押してきていますが、受け取り時に税金がかかるという話を知ったのは最近のこと。

自分が預けたお金なのに、なんで受け取り時に税金を払わなければならないの?という素朴な疑問・・・。

ただし、受け取りを一時金でまとめて受け取るか、年金のように毎年受けるかによっても、課税方式が若干異なるようです。

一時金でまとめて受け取ると、退職金と合わせてまとめて課税されるようですが、退職金の非課税枠って意外と大きいのですよ。

なので、私のように退職金はほとんどアテにできないという方は、個人型確定拠出年金をまとめて受け取っても、全額非課税になるかと思われます。

この辺は、まだ自分が確定拠出年金をやるかどうか決めかねているので、詳細は放置。

60歳になるまであと10年足らずなのですが、こんな私でも個人型確定拠出年金を始めたほうがいいのでしょうかね?
うーん。年々老化していく頭で考えるのは、きつい・・・。

 

公的年金の繰り上げか繰り下げかでもどうしていいのかわからないのに、個人型確定拠出年金も始まり、すでに頭の中はパニックですが、とりあえず年金繰り上げについて、シミュレーションしてみます。

年金繰り上げ受給した場合

65歳からもらえる老齢基礎年金は、その受給を繰り上げて60歳から受け取ることもできます。
何歳まで生きるかわからないし、もらえるものは早くもらっておいたほうがいいよね。

ということで、60歳から繰り上げ受給をすることにします。
すると、年金の受給額は減らされてしまいます。

減額率は、1か月あたり0.5%。
1年じゃないですよ。1か月0.5%も減るのです。

つまり、1年では6%の減

平成27年度価格で、老齢基礎年金の満額は781,000円ですから、1年では46,860円の減。
これを60歳から受給するのであれば、0.5%×5年(60か月)=30%カットの546,700円の老齢基礎年金となるのです。

しかも、この減額された受給額は、一生続くのです

60歳から546,700円の年金を10年間受け取ると、70歳までの総額は
546,700円×10年=5,467,000円となります。

 

繰り上げせずに、65歳から781,000円の年金を70歳まで受け取ると
781,000円×5年=3,905,000円

70歳の時点では、繰り上げ受給をされている方のほうが得するのです。

 

しかし・・・。
77歳になると・・・60歳からの繰り上げ受給では
546,000円×17年=9,282,000円

65歳からの受給では
781,000円×12年=9,372,000円

 

77歳以上長生きする方は、繰り上げ受給をすると損しちゃうことになるんですね。

年金繰り下げ受給した場合

老齢基礎年金と老齢厚生年金は、繰り下げ受給することもできます。
ふつうは、65歳で受給開始となるところを、66歳に繰り下げると、1か月あたり0.7%の増額で1年では8.4%増額

70歳に繰り下げると、0.7%×60か月=42%の増額!!!
70歳からは老齢基礎年金に328,020円が上乗せされて、年金額は1,109,020円となるのです。

これに老齢厚生年金分も42%増額されるのですよ。

しかし、いくら繰り上げ受給、繰り下げ受給で損か得かと考えてみたところで、人間いつ死ぬかは誰にもわからないこと。

年金受給開始を決めるのは、もはや人生の賭けのようなものですね。

答えは自分で決めること

年金を繰り上げしてもらうのか、繰り下げてもらうのか・・・、
結局は、今の時点ではわかりません。

60歳になったときの健康状態や経済状態をふまえて、検討することになるのでしょうね。

しかし、年金保険料は年々増え、年金額は年々減っているという事実を考えれば、いくら繰り下げ受給がお得だとわかっていても、1年後、2年後にはどうなっているのかわからない世の中。

貨幣価値だって、あと10年もすればどう変化しているかわかりませんし。

しかし、いずれにせよ年金生活になれば、今よりも収入はガクンと減るのは確実です。
できれば50代では年金収入くらいで生活をするのが理想的ですが、まだ2人の子どもの教育費がかかるので、その辺は段階的にスリム化していくしかありません。

本当に自分に必要なものだけで暮らせたら、掃除だって片付けだって楽になるし、日常は倹約し、自分の心が豊かになるような好きなものにはお金を使う。

無駄を省いてシンプルに暮らすということは、老後を楽しく生きることにつながっていくのだなぁと改めて思います。

そして、長生きすればするほど年金生活はお得になりますが、ただ生きていればいいってものでもありません。自分の足腰で移動ができるよう、50代では健康管理も重要なポイントとなるのです。

年金なんてもらえるかどうかわからない、老後の日本はどうなっているかわからない。
そんなことを嘆いているよりだったら、今自分にできることを着実にやっていくほうがずっといい。

まだまだ、やりたいことがたくさんありますから。

しかし、年金の話なんてまだまだ先のことだわ・・・と思っていたら、そろそろ真剣に考えなければならない歳となってしまいました。

 

で・・・、今の時点での私の答え。

年金は何歳から受給するかというと、繰り上げも繰り下げもしないで、ノーマルプランでいきたいなぁ。
そのためにも、個人型確定拠出年金がカギとなるのかもしれませんが、今年もめんどくさがらずに情報収集していきたいと思います。

 

コメント

  1. とも より:

    年金受給開始年齢は、本当に迷うところですね。
    早く受給して、その歳に余裕があって先々の貯蓄にまわすかというと、なかなかできるものではありません。

    かといって、遅らせた時に生きてる保障がないと、それも悔しいし。

    そもそも、この財政状態で年金がきちんと支給されるとは考えにくいですよね。
    若い頃にお勤めしてた分だけ厚生年金はありますが、ほぼ国民年金だけでは、国保を払ったら、残りでとても生活なんてできません。

    確定拠出年金も今に余裕があれば良いけれど、それも無いし。60まで出せないのは困ります。
    病気でお金がかかるかもしれません。
    運用で保障される仕組みは、どーも信用できないんです。
    運用で原資が増えるのであれば、現行の年金も増えてもいいはす。人の命を支えるお金は、元本割れはご法度です。

    先日、わたしの生命保険の医療保障部分を見直しました。古いタイプだったので、免責が5日でした。ちょうど日帰りからも保障してくれるタイプに、変更可能だったので、変更しました。その代わり、保険料が高くなり、終身払わないといけなくなりました。こちらも年金と同じで、いつまで生きるかわからないですから、どれが得なのかわかりません。
    一億総活躍する前に一億総疲弊といったところでしょうか。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      ですよねー。
      やっぱりこの国の財政を考えると、この先の年金がどうなるかなんてわかりませんね。
      そして子供たち世代になると、どうなってしまうのだろう?税金が重くのしかかる国になっていきそうな予感・・・。
      結局、お金は限られているのだし、あるお金で暮らしていくしかないのだし、だからといってカツカツに切り詰めていたら精神状態悪そうだし、いかにお金の使い方を上手にやっていくかってことなんでしょうね。
      人と比べてもしかたがないし、自分の家計は自分で守るということで、今後も何を削って何にお金をかけるか・・・ってところを明確にしていきたいと思っています。
      一億総疲弊・・・。その通りになりそうで怖いなぁ・・・。

  2. T M ♪ より:

    私なら…
    70歳まで現役で収入を得られるなら繰り下げしますね。←この道を模索中♡
    しかし生活費全て貯えを取り崩して賄うんだったら、どうなんだろう…
    〝長生きリスク〟に備え貰える年金の受給額を上げておいた方がいいのか、
    いざというときに備え貯金を温存しておいた方がいいのか。
    年金で元をとるかどうかはあまり気にならないけれど、
    生きている間はできる限り有効に活用できるようにしたいですし…。
    60〜70歳って、まだまだしゃんしゃん行動できる時期だろうから趣味とか旅行とかの費用もそれなりにかけたいでしょうし…迷いますね〜。

    仰る通り、情報は集めシミュレーションしつつ、年金受給時期の状況で判断するしかないですよね。
    差し当たり今からできるのは、暮らしをできる限り小さくしてでもそればかりじゃ味気ないので自分がお金をかけたい部分もはっきりさせメリハリをつけた家計を構築していくことだわねっていうのも全く同意見です。
    さらに、健康維持→医療費要らない は〝貯金〟と同じ効果ですよねっ。

    私ね、いわゆる〝お宝年金保険〟を持ってるんです。
    昔、保険会社が 契約した時点の予定利率?を最後まで変更できないことになっていた時分の、(今となっては)かなーりいい利率で それを払う保険会社さんにはお気の毒な年金保険。今も年払いで払い続けています。
    でもね、ほんのちょっぴりしか掛けてないの。もう最低限度額くらいの額。
    こんなことになると知っていたなら、もっともっと掛けておいたのに!(笑)
    ナーンテ いかにも小市民の後悔でした(≧∇≦)
    当時はそれが精一杯だったし、貯金と違ってペイオフの対象じゃないわけなので…(^_−)−☆。
    さて、確定拠出年金はどうなんでしょう。
    10年やそこらでおいしく実ってくれるでしょうかね?
    そして、65歳の私はこの岐路をどのように振り返るのでしょうか???

    • そらはな より:

      TM♪さんへ♪
      自分でいろいろ書いていながら気づいたのですが、要は貯蓄があれば年金を繰り上げようか繰り下げようか、そんなのは気にならないんですよね。
      だけど、貯蓄はいずれ底をつく。ならば、生きている間はもらえる年金ってすごいシステムだと思うのですが、高齢化社会の日本の現状を考えると、このシステムもいつまでもつのかな・・・なんてことも思います。
      暮らしをコンパクトにしていくことは絶対条件なわけで、定年までの期間をかけてスリム化を図りたい。
      結局はなるようになる、なるようにしかならない。
      でも、そんな風にドンと構えていられるのも、やっぱり貯金という命綱がなければできませんしね。
      本当に、何十年か後に振り返った時にしか、この答えは出ないんだろうなぁ・・・。

  3. うぐいす より:

    そらはなさん、こんにちは! 早速私の質問にお答え下さり有難うございます。
    本当に迷いますよね。今朝の新聞で高齢者は75歳からと言う記事が載っていました。
    65歳から74歳までは准高齢者だそうで、90歳以上が超高齢者なのだそうです。
    お元気で職場のある方は働けば良いでしょうが・・・・。
    私はそらはなさんのお母さまと同じく人口股関節なので立ち仕事が出来ません。
    事務系は若い女性しか採用が無いので難しいですね。
    私は定年まで働いたのですが、パートの仕事も100セント立ち仕事しか無くて本当に収入を得るのは難しいものだと実感しました。
    働けない私はやっぱり、年金の増額に関心を寄せてしまいます。

    でも、ここで問題が年金を42パーセント増額すると私は健康保険の被扶養者になれないのです。180万を超えてしまう為、子どもの健康保険に入れて貰えません。
    夫はその時は退職していますので、夫自身は国民健康保険に加入しているでしょう。
    市役所に聞いたところ月額1万円と少しが私の国民健康保険料らしいのですが、はっきりした金額はその時で無いと分からないとの事でした。
    また増えた分の町県民税、所得税が当然、増えてきます。(これらはたいした事ないかもも知れません)
    そして更に全く分からないのが夫が亡くなった時の私の年金の扱いです。
    寡婦年金に移行するのでしょうが、その時点で年金が増額されている事が吉と出るのか凶と出るのか分かりません。
    また私が70歳になる前に夫が亡くなった時、どうなるのでしょうか?
    年金を貰わずにいた事が無駄になるのでしょうか?

    夫は5歳年上です。平均寿命と年齢差から考えて、およそ10年くらい私の一人暮らしが続くと思われます。
    今度、年金事務所へ行って聞いてこようと思っています。
    よ~く調べて納得して選び取りたいと思っています。
    でも、何も考えないで65歳になったら受け取って、夫が亡くなったら寡婦年金に移行してが自然でいいのでしょうか? 悩みますね。
    損得よりその辺のシステムが知りたい私なのでした。

    • そらはな より:

      うぐいすさんへ♪
      75歳からが高齢者ですかー。ということは、75歳まで働け・・・ってことなのかな。無理だわー。
      で、年金の増額。健康保険の被扶養者になれないということまで考えませんから、これは本当にその立場になった方にしかわからないですよね。
      それに住民税や所得税の負担。単に年金が増えればいいという単純な話ではなさそうですね。
      私、父が亡くなったときに、母の遺族年金の手続きをしたのですが、それですら何がどうなって遺族年金の額になるのか、わかりませんでした。
      本当は説明できればブログにもアップしたいところですが、この年金のしくみは本当に難しい。
      結局は、個人が直接年金事務所へ問い合わせるしかないのでしょうかね。
      いろいろな生の情報ありがとうございました。

  4. うぐいす より:

    引き続き投稿させて頂きます。 ネットで調べたのですが、私の場合は65歳以上の時の夫が亡くなった場合、遺族年金という名称になり、私自身の年金を増額した場合、それなりに年金が増え、それは夫からの遺族年金とはあまり関係無いようです。

    今度は貰っていない5年間が何となく苦痛になるのか、70歳が待ち遠しいなんて事になるのも凄く複雑な気持ちです。さらに早く82歳になって元を取りたいと思い始めたら・・・。本末転倒ですね。
    その時が来ないと分かりませんが、今日勉強して少しすっきりしたので当分、考えない事にしました(笑) 有難うございました。

    • そらはな より:

      うぐいすさんへ♪
      そういえば、遺族年金って非課税でしたよね。
      この辺の情報も、自分がその立場にならないとわからないことですよねー。ほんと、複雑。
      年金をもらうためだけに生きていることがないよう、自分の暮らしも楽しみたいですよね。
      うぐいすさんからの質問で、私もいろいろ考えさせられましたし、そしてまだまだわからないことだらけだな・・・とも思いました。
      こちらこそ情報ありがとうございました。