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理想の親子関係 子どもに言われて心底うれしかった言葉

東京で暮らす長男が帰省してきました。
ちょっと遅い夏休みというわけです。

4泊5日の滞在中、長男とあれこれ話をする中で私が心底うれしかったことがありました。
そして、私が理想とする親子関係は、こういうことだったと気づかされました。

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仕事のストレス

今年になって部署の上司が移動となり、新しく来た上司とは波長が合わないので、それがものすごくストレスとなっている。
そんなことを、長男が言いました。

ちょっと意外でした。
長男はとても温厚でマイペース。
怒りの沸点がとても低いので、いつも精神状態は穏やかで、人に対して怒ったり陰口を言っているのを聞いたことがありません。

なので何かあっても、それらをうまくかわしてストレスをためるようなことはないと思っていました。

その上司がめちゃくちゃ嫌な奴で性格も悪かったなら、まだ救われる。
そう長男は言いました。

要するに、「性格的にはいい人」なんだけど「上司としてどうなの?」と思うとのこと。
そのため、仕事で上司と話をするといつもストレスを抱え込んでしまうようでした。

それが原因かどうか定かではありませんが、ついにそのストレスは長男の身体に症状としてあらわれるようになったそうで。
上司と話を終えて自分のデスクに戻ると、腕や顔がやたら痒くなって発疹が現れるそう。

そんなこと、私には経験がないので、よくわかりませんけどね。

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帰省したとたんストレスから解放された

今回の帰省は、仕事のストレスから解放されてリフレッシュするためのものだった。
そう長男は言いました。

なので、地元の駅に降り立ったとき、気持ちがぱぁぁぁぁと開放されたような気分になったと。
そして、実家でゆっくりのんびりできたことで、顔や体の発疹や痒みも改善したとのこと。

もっとも発疹にはステロイドの軟膏を塗ったので、それが効果があったと思われるのですが、実家にいる間中長男は
「ゆっくりできた。帰省して本当によかった」と何度も話していました。

実家が落ち着ける場所でうれしい

私がとてもうれしかったのは、長男にとって実家が、落ち着ける場所であって、リフレッシュできる場所であって、帰ってきてよかったと思える場所であったということ。

年に1~2度しか帰省しない長男ですが、帰省する目的が単に「親に顔を見せるため」とか「年に1度は帰省しないと」なんていう義務感からであれば、なんだか悲しい。

子どもたちにとって実家というのは、いつでも帰ってこられて、いつでもゆっくり過ごせて、心がほっと落ち着く、そんなホームベースのようなところであってほしい。

いつものように作った晩ごはんを食べて長男は「こんなに野菜を食べることってふだんないからなぁ」と言いました。
「実家で暮らしていたら、絶対身体が健康になるよね」とも言いました。

そしてよほど食物繊維の多い食事だったのか、長男のお腹の具合は少しゆるくなったそうです。

長男の帰省で私が心底うれしかった言葉。
それは「実家っていいなぁ」というものでした。

理想の親子関係

数年前、ヘリコプターペアレントという言葉を知りました。

3年前のブログでも書いています。

20歳を過ぎた大学生や社会人の子どもの頭上を、ヘリコプターのように旋回しながら常に待機していて、何か問題が起こればすぐに急降下して介入してくる過保護な親のこと。
子どもを想う親心からなんでしょうけど、子どもにとってはなんらいいことがないのです。

親が先に手出し口出しすることで、子どもは自分で考える力も判断力も決断力も持てなくなります
親が先に逝ったら、子どもは社会の中で生きていく術もなく力もなく、最終的に困るのは子どもなんですよね。

 

子どもが一人暮らしをするようになれば、親として心配するのは当然のこと。
でも、社会に出た子どもに必要なのは、手出し口出しではなく、見守ることなのです。

しかし、子どもを見守るということは、子どものことを全面的に信頼していなければ、できないことです。

だから子育ての最終目標は、子どもに一人で生きる力と術を身につけさせることなのだと思います。

そして、3人の子どもたちが全員家を出た今思う理想の親子関係とは、お互いがそれぞれ自立していること。
経済的にも、社会的にも、精神的にも、お互い依存することのない関係が理想です。

子どもが帰省する時は両手をあげて喜んで迎え入れたい。
そして、子どもが安心してまた自分の居場所へ帰っていけるよう、私ももうちょっと元気でがんばりたい。

いつか子どもが親を超えていくときまでね・・・。

 

コメント

  1. さくらゆ より:

    長男さん、リフレッシュできて何よりです。会うと元気になれる、そらはなさんのようなお母さんがいるふるさとだから、ですね。
    わが家は、息子に続き、高3の娘も県外進学の予定です。子どもたちが巣立っていったら、どんなに寂しいだろう…と肩を落としていた時期もありましたが、今は、会うたびにたくましく成長していく息子の姿が楽しみです。離れてみれば、いいことも沢山あるな〜って思える余裕が出てきました(笑)
    来年は、娘が安心して巣立っていけるように、そして「会いたいな」と思ってもらえる元気な母でいなくちゃね!

    • そらはな より:

      さくらゆさんへ♪
      子どもが家を出て最初は寂しさも感じると思いますが、すぐに慣れます(^-^;
      身体ってすぐに楽なほうに流されるんですよね。
      自分の楽しみをみつけ、自分は自分で生きていく。
      たまに子どもと会って楽しく過ごす。
      それがお互いベストな生き方だと思います。

  2. アマリリス より:

    そらはなさんのブログ読んで、そういえばうちの新社会人になった息子が帰省した時に、「ゆっくり寝られたし、元気になった気がする」って言いました!!思い出した(笑)!!!
    ブログから、急にふとそのことを思い出し涙がじわっとでました。
    その長男。研修が終わり、今日から配属になるそうです。理系で配属は設計だって。何するのかさっぱりですが、なんとかうまく乗り越えてほしいなあと、離れて暮らす息子を思いました。

    いいお話をありがとうございます。

    • そらはな より:

      アマリリスさんへ♪
      社会人1年めの息子さん、がんばっているのですね。
      長男が帰る日、長男へ言いました。
      「あなたが楽しく元気で暮らしていることが、一番うれしいことだからね」と。
      次に長男と会ったとき、またお互い楽しい話ができればそれで良しですね。