今年は家庭菜園でサツマイモを収穫しました。
掘りたて採れたてのサツマイモは、すぐにでも食べたいけれど、実はあまりおいしくありません。
甘くておいしいサツマイモを食べるためには、追熟させる必要があるんです。
さつまいもの熟成
野菜は、畑で採れたての新鮮なうちに食べるとおいしいですが、サツマイモはそうではありません。
サツマイモに限らず、かぼちゃや栗など秋の味覚の代表となるおいしいものたちは、採れたてはあまりおいしくないのです。
なぜなら、収穫したばかりのものは水分が多く含まれているため、甘味をあまり感じないからです。
収穫したさつまいもの甘さを最大限に引き出すためには、熟成させる必要があります。
▪温度13度
▪湿度100%
▪期間1か月
お店に並んでいるさつまいもは、一定の温度と湿度を保った貯蔵庫で追熟されたものだそうです。
しかし、一般の家庭でこれらの条件を保つのは難しい。
だけど、熟成のマネをすることはできます。
できれば土つきのまま、新聞紙に包んで1か月放置。
この程度のにわか熟成でも、さつまいものデンプンが1か月後には糖分に変わり、おいしいさつまいもとなります。
昨年いただいたサツマイモは、新聞紙にくるんでキッチンの床にそのまま置いて、さつまいもが熟成するのを待ちました。
しかし、今年は家庭菜園でサツマイモを収穫したので、土付きのまま段ボールに入れてそのまま置いておきました。
サツマイモだけで作る炊き込みご飯
9月に掘ったサツマイモ。
そろそろいい感じに熟成したのではないかしら?
というわけで、最初のサツマイモは炊き込みご飯にしていただくことにしました。
▪お米 2合
▪みりん 大さじ1杯
▪料理酒 大さじ2杯
▪出汁醬油 大さじ1/2杯
▪塩 適量
炊き込みご飯を作るときは、研いで30分以上ザルにあげてから炊いたほうが、べちゃべちゃにならずほっくり炊きあがります。
2.サツマイモは1~2cm大に切って塩水につけておく
私は食べ応えのあるほうが好きなので、2cmくらいの大きさに切ります。

切ったサツマイモは、塩水につけておきます。
塩水はなめてみてちょっとしょっぱいと感じる程度。
サツマイモの皮にほどよく塩分がしみ込み、サツマイモがより甘く感じられます。
4.サツマイモをのせて炊飯
お米、酒、みりん、出汁醬油を入れて、2合の目盛りまで水をいれたら、上に水気を切ったサツマイモをのせて炊飯器で炊きます。
サツマイモはキッチンペーパーでしっかり水をふき取ることで、よりホクホクしたサツマイモの炊き込みご飯が出来上がります。
炊き込みご飯というよりも、サツマイモの主張が激しい。
でも、今年の初物のサツマイモなので、これくらいオレオレ感を出したかったのです。
そして、炊き込みご飯といってもご飯の味付けは薄め。
なぜならサツマイモの甘さを存分に味わいたかったから。
サツマイモの黄色と紫色って、食欲をそそりますよね。
好きなさつまいもレシピ
さて、まだまだ段ボール内には追熟したサツマイモたちが待機しているので、秋はサツマイモ料理を作って楽しみたいと思います。
まずは大学芋でしょ。
ポイントは、サツマイモを低温でゆっくりじっくり揚げること。
こうすることで固くならずに中までホクホクの大学芋ができます。
定番のサツマイモの天ぷらも作らなくちゃね。
天ぷら粉は使わなくても、小麦粉と片栗粉でさっくさくの天ぷらができます。
子どもたちがいたころは、スィートポテトなんかも作ったりしました。
サツマイモを切った時の白い汁の正体
ところで、サツマイモを切ったとき、切り口から白い汁が出てきます。
これはヤラピンと呼ばれるもので、整腸作用があり便秘にも効果的です。
火を通しても変質しない物質なので、サツマイモの食物繊維と合わせて、お通じがよくなること間違いなしです。
食欲の秋ですが、甘くておいしいサツマイモを食べて、お腹もスッキリしたいところです。
晩御飯は、おかずのみ食べてご飯はあまり食べなくなりましたが、炊き込みご飯を作ると食べすぎてしまうのが悩みの種でもあります。
*この記事は2019年9月にアップしたものを加筆修正しました。
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