お正月に次男が帰省します。
これまで親が管理していた年金手帳やマイナンバー通知カード。
これらを、次男へ返そうと思います。
来春には、社会人となる息子ですから、もう自分で管理してもらわなければ困ります。
また一人、我が子を社会へお返しする時が近づいてきているのだと、感じています。
社会人となる子どもへ返すもの
不安要素満載の次男が大学生となったのがついこの間のように感じますが、4年間は本当にあっという間でした。
大学1年生の前半は、どうにもこうにも覇気のない次男を見て心配もしましたが、サークルやゼミの仲間と関わるにつれ、次男もようやく自分の居場所を見つけた模様。
大学2年生になると、サークルとバイトに明け暮れて、実家に帰省するのは年に2度の、滞在2~3日。
これでいいのだと思いました。
大学1年生の夏休みを実家で過ごした次男が「帰りたくないなぁ・・・」とつぶやいた時には、胸がキューっとしめつけられそうになりましたもの。
子どもが社会の中で一人で生きていけるようにするのが親の務めならば、どうにか達成できそうだと、喜び半分、不安半分。
そんな心境の現在です。
さて、次男が無事に大学卒業の日を迎えたならば、社会人として一歩を踏み出す前に、次男へ返しておかなければならないものがあります。
1.国民年金手帳
国民年金保険料は、親が立て替え払いをしました。
納付証明書と一緒に、次男へ渡します。
ちなみに、次男の国民年金保険料は、総額508,850円。
しかし、バイト代から毎月コツコツと私に返済を続けた次男は、すでに全額返済済みです。
2.マイナンバー通知カード
マイナンバーカードは作っていませんので、通知カードのまま次男へ渡します。
その後、カードを作るかどうかは次男の判断にまかせたいと思います。
3.次男名義の通帳と印鑑
次男名義のゆうちょ銀行口座の通帳と印鑑も、次男へ返します。
次男には、キャッシュカードを持たせていて、私が通帳記入をしながら変なお金の出し入れはないかと、見張っていました(笑)。
それももうすぐ終わりです。
社会人になったら、自分で自分のお金の管理をしなければならないのですからね。
4.楽天カード
次男名義で楽天モバイルを契約する際に、次男名義の楽天カードも作りました。
次男の楽天カードは、しばらく私が管理していたのですが、大学4年生となってから次男へ渡しました。
就活のため、新幹線の切符をえきねっとで取る際に、役立ったようです。
5.アパートの契約書と水道光熱費などの契約書一式
これまで私が保管していた契約書類一式を、次男へ返します。
就職内定した会社の勤務先は、3月にならないとわからないようなので、引っ越しが決まったら、次男が自分で大家さんへ退去の連絡をしたり、水道光熱関係の引越し手続きもしなければなりません。
6.大学生協の保険証書一式
次男が大学入学時に加入した、生協の保険証書一式も返します。
保険についての世の中の仕組みも、次男へよーく説明したいと思います。
せっかく保険に加入していても、次男にはまったく無意味だったので・・・。
子どもを社会に返すという考え方
社会人となる子どもへ返す書類一式を取りそろえましたが、これまで育ててきたわが子は「社会へ返す」という考え方がとても好きです。
これは、長男が大学を卒業する際に、とある雑誌で読んだ言葉。
だから成人したら、社会にお返しする時なんです。
この言葉を見た時、親離れ子離れの原点って、こういうことなんだよな・・・と、頭を殴られたような衝撃でした。
子どもが高校を卒業して、親元を離れ1人で生活するようになると、それまで一生懸命子育てをしてきた親にとっては、心にぽっかりと穴の開いたような寂しさを覚えます。
いわゆる空の巣症候群というもの。
だけど、成人した子どもはたとえわが子であっても、1人の人格を持った別の人間です。
その昔、私が親元を離れていったように、子どもも今一生懸命社会の中で生きていこうとしています。
自分の子どもという縛り方は、やめなければならないのですよね。
たまたま私は、子どもを授かり、1人の人間を育てるというチャンスをいただいただけ。
それによって、まぶしいほどの経験をすることができ、私自身も人間として成長させていただいたのです。
その役目が、もうすぐ終わろうとしているのです。
「育てた子どもを社会へ返す」と考えれば、次なる自分の役目をおのずと模索するようになります。
いろいろな社会経験を積んだ自分が、今度は自分のために生きていける貴重な時間が、これから訪れるのですよ。
だから私は、潔く次男の背中を後押ししてやることができます。
とかなんとか、偉そうに言っていますが、次男の動向に一抹の不安を覚える私。
きっと引っ越しのどさくさで、渡した書類を紛失してしまう予感のする次男には、書類を引き渡すのはもう少し先にしようかと、考え中なのであります。
コメント
自分の受験番号を見つけられずパソコンの前で泣いていた後ろ姿。引越しの日、肩を落として出発した後ろ姿。思い出すと今でもせつなくなります。
あれから約10ヶ月…見知らぬ地で新しい友と出会い、勉強にバイトにと忙しそうな様子にホッとしているところです。「息子は立ち直れるのだろうか?」という不安の方が大きかったので、寂しさよりも、生き生きと頑張る姿に誇らしさを感じる毎日。
わが子が自分の足で歩き出す姿を、そっと見守る親でありたいです。(まだまだ目は離せませんけど^^;)
今日は、そらはなさんの言葉が胸にしみました〜(*^^)v
さくらゆさんへ♪
コメント読んで、私もものすごーく切なくなりました。
子どもの泣く姿、肩を落として出発する姿。
気持がわかるだけに、親としては本当に切ないですね。
だけど、新しい場所でしっかりと地に足をつけて生きていく姿は、本当に誇らしい。
こうやって、成長していくんですよね。
たとえ子どもが何歳になっても、やっぱり親としては応援していきたいものです。