我が家の苔玉、ブナちゃんとシーちゃんが無事に冬を越しました。
苔玉は、置き場や水加減など管理が難しいと言われていますが、苔を育てたことのない私でも、とりあえず苔玉が越冬できたので、一安心です。
だけど、苔玉の頭の上には別の植物が植えられていて、植物と苔にとっての調度良い環境を保つのは難しい。
それでも苔玉のおかげで、ブナの芽吹きを初めて間近に見ることができました。
苔玉の季節の移り変わり
昨年の秋、奥入瀬モスボール工房で作った苔玉です。
大きい苔玉にはブナの枝、小さい苔玉にはシダが生えているものを作りました。
我が家に持ち帰った苔玉のブナちゃんとシーちゃん。
10月中旬までは、苔も葉っぱも青々としていました。
11月に入ると、ブナの葉っぱが黄色くなり始め・・・。
気温の低下で、一気に葉っぱはオレンジ色へと変化しました。
一方、シーちゃんのシダは青々としています。
苔は、なんだか伸びたような感じで、ブナちゃんもシーちゃんもワイルドさが増しました。
そして冬。
雪が降るようになったら、室内に入れようと思っていた苔玉たちですが、予想外に雪が積もった大晦日の日。
白髪のご老人へと変化してしまった苔玉たちに驚き、あわてて室内へ退避!
苔玉は、おそろしくガッツガツに固くなっていたので、たぶん凍らせてしまったにちがいない。
ブナちゃん、激昂!
幸いなことにシーちゃんの頭の毛は、青々としているのが救いです。
その後は、日中はリビングの窓辺でお日様にあたってもらいましたが、夜はストーブのない部屋で就寝。
苔玉にとっての最大の敵は乾燥なので、ストーブのある部屋に長時間置いておくのはダメなのですが、意外と低温には強いようです。
冬は苔も休眠するとのことで、水やりも控えめにしました。
苔玉に春が来た
そんないい加減な管理の苔玉たちにも、春がやってきました。
苔は、全体的に少し茶色っぽくなりましたが、生きてます。
緑色の苔と茶色い苔が混在している感じです。
小さい苔玉のシーちゃんのほうは、苔先が黄緑色になっていて、もしかしてこれは苔が再生した証?
これから気温が上がるにつれて、苔も青々としてくるのでしょうか?
しかし、シーちゃんの頭のシダは、茶色に枯れてしまいました。
シダに触ってみたら、スルスルと抜けてきて、完全に毛根が死んだ模様。
ごめんよ、シーちゃん。
苔玉のシダって新芽が出るものなの?
それとも再生不能?
シーちゃんがハゲになる日も近いのは、私が冬に凍らせてしまったせいでしょう。
苔は寒さに強いけれど、シダはダメだったみたいです。
しかし!
ブナは生きていました!
まもなくブナの新芽が息吹こうとしています。
葉っぱが息吹くところなんて、初めて見ましたよ。
ブナが、冬芽の殻【芽麟】を脱ぎ捨てて、若葉を広げようとしているところなんですって!
なんだか感動もんです!
苔玉の苔の再生を願って、薄めた液肥をスプレーしておきました。
果たして青々とした苔が見られるかな?
願わくば、今年もブナの紅葉を見届けたい。
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