昨年の秋に奥入瀬モスボール工房で作った苔玉2つ。
自分で作ったものなのでヒジョーに愛着もわき、大事に育ててきましたが、冬には苔玉を凍らせるという大失態を犯し、苔は茶色くなってしまいました。
しかし、茶色くなった苔玉でも、苔は死んでいませんでした。
ちゃんと緑色に復活し、頭の上には新たな新芽を植えました。
苔玉が茶色くなってしまった
奥入瀬モスボール工房で作った苔玉は、頭にブナの木とシダ植物のある2種類。
▲2020年10月 青々とした苔玉
ブナちゃんとシーちゃんと名付け、かわいがってきましたが、冬を越して春が来る頃には、すっかり茶色になってしまいました。
▲2021年3月 一冬越して茶色になってしまった苔玉
すまん、苔玉たちよ。
うらめしそうな顔をして私を見ているような気がするので、最近ブナちゃんやシーちゃんと目を合わせられないのよね・・・。
だけども、苔玉すべて茶色になったわけではありません。
▲苔玉は茶色と緑色のまだら模様
茶色と緑色のまだら模様で、よーく見ると奥のほうから新たな緑色の苔が出てきているではないですかっ!
▲新たな苔が出ている
なんとまぁ!苔って、再生するんですね。
家の北側のコンクリート部分にも、毎年苔が必ず生えるので、苔の生命力はとても強いのだと思われます。
苔玉の茶色くなった部分は死滅したと思って抜いてみたのですが、茶色い部分の下には緑色の苔が連なって生えていました。
苔玉は、茶色くなったからといっても諦めてはいけません。
さて、この苔玉たちを緑色に復活させるために行ったことがあります。
茶色くなった苔玉を緑色に復活させるためにやったこと
▪苔玉の置き場
冬の間は暖房のない室内の窓辺に置いていましたが、3月になってからは外へ出しました。
置き場は、東側。
朝の2時間くらいは直射日光があたる場所です。
苔にもお日様の光を浴びさせて光合成をおこなわせる必要があると思ったからです。
▪水やり
苔玉は乾燥を嫌いますが、過湿しすぎて蒸れるのも良くありません。
なので、それまでは朝晩の2回、霧吹きで苔玉に水やりをしていましたが、苔が復活するには水分が少なすぎると感じ、毎朝苔玉の全身にホースでシャワーを浴びせました。
苔玉の頭上からザブザブと水をかける感じです。
▪液体肥料を霧吹き
さらに、週に1回程度、液体肥料を霧吹きで与えました。
液肥はハイポネックス原液を1,000倍に薄めたものです。
これを1カ月くらい続けました。
苔玉が緑色に復活した
その甲斐あってか、徐々に苔玉が緑色に復活してきました。
▲2021年4月13日
4月上旬、まだ全体的に苔玉は茶色っぽいですが、ブナの葉っぱは青々と開きだしました。
▲2021年5月10日
さらに1カ月後の5月、小さな苔玉のシーちゃんは、完全復活し緑色になりました。
▲苔が美しい
苔玉を作った時は、苔がとっ散らかった感じで、暴れん坊な苔玉感がありましたが、今はキュッとまとまりのある優等生な苔玉となりました。
苔の新芽が、下からきれいに生えそろったからでしょう。
▲苔玉ブナちゃんは、まだ茶色が残るまだら模様
大きいほうの苔玉は、まだまだら模様ですが、下からきれいな緑色の苔が出てきていますから、これもまもなく緑色に復活するでしょう。
▲頭のシダは死滅した模様
しかーし、残念なことにシーちゃんの頭髪であるシダは死んでしまいました。
毛根壊滅です。
そこで。
苔玉シーちゃんに、植毛手術を行いました。
かわいすぎるっ!
シダが植えられているからシーちゃんと命名した苔玉ですが、シダがなくなった今となっては改名しなければなりません。
しかし、植毛したものがなんの植物なのかわからないのですよ。
オマケでもらったキリバナ用のミックス種なので、なんの花が咲くかわからないのです。
背の低い小花が咲いたらかわいいと思うけれど、この双葉がグングン伸びてドデカイ大輪の花が咲いたら、どうしましょ。
なーんて妄想をしながら、毎日苔玉を眺めています。
苔玉たちの故郷である奥入瀬にも思いを馳せています。
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