10年以上も前から同じ場所に植えられていたアスパラガスを、移植しました。
同時に、他の場所に点在しているアスパラガスも掘り起こして、一か所へまとめました。
移植したその年は、まったく収穫できなかったアスパラガスも、1年後には大豊作となりました。
*この記事は、2020年4月にアップしたものを加筆修正しています。
アスパラガスの植え替え時期
アスパラガスは、3~4年経つと根が混んでくるので植え替えした方が良いとされます。
植え替えの適した時期は、株の休眠期である晩秋11月頃から早春3月頃までの間。
我が家のアスパラガスは、10年以上も前からそこに生えていて、なんとなく毎年ボチボチ収穫できていたのですが、思い切って移植することにしました。
長い間放置していたアスパラガスは、それはもう恐ろしいくらい根っこが込みあっていて、掘り起こす作業は困難を極めました。
アスパラガスの掘り起こし作業
アスパラガスの根はかなり広がっていると思われたので、まずは株から30cm離れたところにシャベルを差し込んでみました。
アスパラガスの株
案の定、根っこを思いっきり寸断してしまいました。
アスパラガスの根は、直下に伸びるのではなく、真横に広がっているのですね。
しっかり掘り起こすならば、1mくらい離れたところから掘らないとダメなのでしょう。
というわけで、今度は1mくらい離した場所からスコップを差し込んでみました。
しかし、根は想像を超えた広がり方で、土にめり込むように伸び、完全に掘り起こすにはか弱い女手ひとつでは無理がありました。
結局30cmほどのところにスコップを差し込んで、ある程度根が出てきたら、その先は手掘りで発掘作業をしました。
ところが、根気のない私は結局根をブチブチと引きちぎりながら、掘り起こす結果となりました。
アスパラガスの移植は、根気と丁寧な作業が求められますが、どうやら私には向いていなかったようです。
それでも、最後に残った大きな株は、なるべく根っこを残そうとがんばりました。
結果、アスパラガスの株を全部掘り起こすのに要した時間は2時間!!
掘りだしたアスパラガスの根っこは、恐ろしいほど密集していました。
こうなる前に、植え替えするべきでした。
アスパラガスの移植
掘り起こしたアスパラガスは、畑の西側へ植えました。
土を耕して柔らかくしてから、肥料をひと撒き。
掘り起こしたアスパラガスの根は、適当に株分けし、それが放射状に広がるようにセットして、土を軽くかけて植え替え終了です。
移植した年のアスパラガスの収穫
3月に移植したアスパラガスは、想像通りその年の春には収穫できませんでした。
しかし、根はちゃんと生きていて、細い芽がどんどん伸びてきました。
そして、夏の終わりになると、数本のアスパラガスが生えるようにもなりました。
アスパラは、春に芽を出したものをそのまま伸ばして立茎をさせると、夏芽が出てきて夏アスパラとして収穫できるということがわかりました。
移植したその年は、6本の夏アスパラが収穫できました。
アスパラガス移植から1年後
アスパラガスを移植してから1年後の春。
アスパラガスがニョキニョキ芽を出しました。
太いのから細いのまで、土の中から待ってましたとばかりに顔を出しています。
こんなに出てくる姿は初めてみました。
移植した年は、株をゆっくり休ませて、それから1年かかって根っこを伸び伸びと広げたんでしょうね。
ちなみに肥料は3月の初めに株元に少しだけまいています。
移植から1年後のアスパラガスは大豊作でした。
アスパラガスは、ホームセンターなどで株を購入して秋に植え付けすると、翌春には収穫できるそうですが、本格的な収穫は3年目以降だといいます。
我が家のアスパラは10年以上経った古株ですが、根を掘り起こして植え替えすることで、新たな根が出て活性化したのかもしれませんね。
アスパラガスの種
ところでアスパラガスは種から育てることもできますが、種ってどこにあるかご存知でしょうか。
アスパラは、夏も過ぎると赤い実をつけます。
この実の中に種が入っているんです。
しかし、全部のアスパラに赤い実がつくわけではありません。
アスパラは、雄株と雌株があり、赤い実をつけるのが雌株なのです。
雌株と雄株では茎の太さや収量性が異なり,一般的な露地栽培では雄株の方が揃いが良く、ハウス栽培では雌株の方が太くて品質に優るんだそうです。
アスパラの赤い実は、毎年放置していますが、もしかしたらこぼれ種から、新たに芽を出すものもあるのかなぁ?なんて思ったりしています。
いずれにせよ、お店でアスパラガスを買うだけではわからなかった、根のこと、雄株、雌株のことなど、育ててみるといろんなことに興味が湧いてきます。
さてさて、今年のアスパラガスの出来はどうなりますやら。
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