ジャガイモの花が咲き出しました。
紫色や黄色のとってもかわいいお花です。
あとは、土の中でジャガイモが大きくなるのを待つばかり・・・。
となるハズでした。
しかし、今年はいくつか発芽しないジャガイモもありました。
いったいなぜなのだ?
ジャガイモの花
4月初め、種イモを畑に植えました。
今年は、男爵ととうやとメークインの3種類です。
▲男爵の花
じゃがいもの男爵の花は、薄紫色。
▲とうやの花
とうやの花の色は黄色。
▲メークインの花
メークインは、男爵よりも少し濃いめの紫色です。
じゃがいもの種類によって、花の色がちがうということは、家庭菜園をやるようになって初めて知ったことでした。
花が咲いたら、収穫まであと少し。
あとは葉っぱが全体的に枯れてくるのを待って、掘り起こすだけです。
毎年、ジャガイモの葉っぱにつくテントウムシダマシも、なぜか今年はいないので、葉っぱがとてもきれいです。
このままだとジャガイモ大豊作で、食べきれなかったらどうしよう?
と、つかの間の夢を見たのは春のこと。
しかし、その夢は間もなく破れることとなりました。
なぜなら、発芽しないジャガイモがあったからです。
ジャガイモの発芽率
メークインは全部発芽したのですが、男爵は10個中2つが発芽せず。
とうやに至っては、まともに発芽したのは2つだけで、4つはかなり遅れて小さな芽が出てきたところ。
そして4つは、まったく発芽していません。
▲発芽せず
発芽率、メークイン100%、男爵80%。
とうやは60%ですが、発育不良のものを除くと20%と非常に悪いではないですか。
▲写真左から男爵、とうや、メークイン
えええーっ?
ジャガイモって土に植えれば、必ず芽を出すものだと思っていました。
だって、昨年の掘り忘れたジャガイモからも、芽を出すくらいですよ?
さらに、家の中で冷暗所に置いているジャガイモだって、気がつけば芽を出しているではないですかー。
ジャガイモが発芽しない原因
ジャガイモが発芽しない原因は
▪種イモを植える時期が間違っていた(気温15~20℃が適温)
▪種イモを植える深さが深すぎた(深さ10cmが最適)
▪土壌酸度が適正ではなかった(アルカリ性の土壌は適さない)
▪種イモが腐った
などが考えられますが、植える時期も深さも土壌酸度も間違っていないはずです。
だって、ちゃんと発芽した種イモもありますから。
ならば、土の中で種イモが腐った・・・としか考えられません。
なので、発芽しなかった箇所を掘ってみることにしました。
発芽しなかった場所を掘ると
最初に掘った場所から出土したものは・・・
▲なにかの幼虫
あああああーーー!オマエかぁーーーっ!
なんだかわからないけれど、なにかの幼虫発掘。
種イモは姿形もなかったので、もしかしてこの幼虫が食べてしまったのか?(そんなことある?)
▲腐った種イモとミミズっぽいなにか
次に掘った場所からは、ドロドロに腐った種イモと、そこにくっついているミミズっぽいなにか。
虫が発掘されたのはこの2か所だけでしたが、発芽しなかった他の場所の種イモは、すべて腐っていました。
やっぱりね。
種イモが腐ったら、発芽するわけないですよねぇ。
なぜ種イモは腐ったのか?
しかし。
同じ日に、同じ場所に、同じように植えたはずの種イモたち。
なぜ、腐ってしまったものと、ちゃんと発芽したものとで、明暗を分けてしまったのでしょう。
・・・と、よーく考えてみました。
すると、思い当たることがあったのですよ。
▲4月上旬 種イモ 植え付け前
腐った種イモはたぶん全部、カットして植えた種イモだったのではないかと思われます。
だって、大きなとうやは全部カットして植えたものなんだもの。
運よく発芽した2つのとうやの種イモは、たまたまラッキーだっただけなんでしょうね。
発芽率100%だったメークインは、カットせずに植えていますもんねぇ。
うぬぬぬぬ~。
ちゃんと切り口には草木灰をつけて、丸一日天日干しにして乾かしたんですけどねぇ。
やっぱり切り口から菌が入りやすいんでしょうねぇ。
もちろん、カットしても処理を正しく行えば発芽するのでしょうけど、私のようにテキトーな感じでやってしまうと、こうなるんだろうなぁ・・・(T_T)
というわけで、来年の教訓。
種イモは、丸ごと1個を植えることにします。
それにしても。
昨年は、収穫前のジャガイモがネズミに食害されて惨敗だっただけに、今年は期待していたんですけどねぇ。

家庭菜園は、奥が深い~!
コメント
種じゃがいもは植付け数日前から日光にあて芽出しをして
丈夫な芽が出た状態で植付けすると良いかとおもいます
丈夫な芽を3芽くらい残して余分な芽はかくと後の栽培時の芽かき作業が楽になります
種じゃがいもをカットする場合は芽が均等に3つ以上芽が付くようにカットして
草木灰はアルカリ性なので草木灰よりはジャガイモシリカ等の切口保護材がおすすめです
カットしたら切口に保護材をまぶし1〜2時間日光にあて乾かすとより腐敗防止になります
ジャガイモスキーさんへ
ありがとうございます(#^^#)
日光にあてる日数が足りなかったのかもしれません。
それと、草木灰しかないと思っていましたが、ジャガイモシリカなるものがあるのですね。
来年の植え付け時の参考にしたいと思います。
こんにちは
写真の幼虫は、コガネムシの幼虫だと思います。土の中で
細い根を文字通り根こそぎ食べてしまいます。
作物が枯れない程度に育つと、成虫になり今度は土の上の葉や花実何でも食べて、糞(フェロモン)で仲間を呼んでしまいます。そして最後自分の古巣に又、卵を生むのです。
実付きのいい野菜がなんとなく弱ってきたなぁと思ったら手遅れです!
心を鬼にして駆逐してくださいね
akabekoさんへ
やはりコガネムシですかぁー(/_;)
もちろん踏みつけの刑にいたしました。
じゃがいもは、コガネムシなどの被害はないかと思って、植える時も特に薬はまかなかったのですが、今後は考えないといけませんねぇ。
アドバイス、ありがとうございます(^^)
農家は種芋を専用の薬剤できちんと殺菌消毒してから植え付けます。
その前に土壌も殺菌剤・殺虫剤で処理します。
薬剤は園芸店やホームセンターにあります。
埋めておけばよいというものではありません。
通行人さんへ
じゃがいもって初心者向けだと思っていましたが、うまく育ったのは最初の頃だけで、そのあとはなんだかいろいろトラブルがあります。
埋めておけばよいと思っていましたが(^-^;、奥が深い。
だから毎年挑戦してみたくなります。