人参栽培は難しいけれど美味しいドレッシングは作れる

懲りずに今年も人参の種を蒔きました。
2年前に初挑戦した人参栽培は、あまりうまく育てられず、昨年は発芽さえしなかったという苦い経験を積んでの3年目。

今年も両手を挙げての大成功とはいかなかったけれど、美味しい人参ドレッシングは作ることができました。

人参栽培が難しい理由

人参の種は、鼻息で飛んでいってしまうほど、薄っぺらで小さい。

▲人参の種

1粒の大きさ1～2mm。
種の吸水力は非常に弱いため発芽率も悪く、発芽が成功すれば人参栽培の8割は成功だと言われるほど。

これが第一に、人参栽培が難しいとされるゆえんです。

▲人参の種のアップ画像

種まき後は、乾燥しないよう保湿に努める…なんてことは、まるで年老いた私のお肌と一緒じゃないですか。
さらに、強雨で種が流されないよう、発芽するまで不織布などで覆ってあげるのがベストなので、虚弱な人参の種の保護活動は、本当に大変です。

▲人参の発芽

しかしながら、発芽した時の喜びは大きい。
こんなにヒョロヒョロで儚げな人参の苗は、なにがなんでも守ってやらねば！と、ガゼンヤル気がアップするわけなのです。

初めての人参栽培失敗編

初めて人参を育ててみたのは2年前のこと。

発芽率も悪く、ようやく芽を出した人参もネキリムシに倒されたりと、その道のりは険しいものでしたが、それでも命からがら生き残った人参を収穫できた時には、とってもうれしかったものです。

しかし、ですね。
出来栄えは今一つどころか、今二つも三つも難がある人参でした。

▲人参の裂根

まずは、初心者アルアルの裂根。
収穫時期がわからなかったための採り遅れによる裂根です。

▲人参の又根

さらに、これまた初心者アルアルの双根またね。
土をしっかり耕していなかったため、石などの障害物による枝分かれです。

▲人参ひげ根

そして、「どーしたっ！？人参！！！」と思わず語りかけたくなるほどのモジャモジャのひげ根。
これは、生育中の水分不足によるもの。

人参なんて、年ガラ年中お店に売っているし、値段もお手頃。
だったら別に家庭菜園で必死に育てなくてもいいよね？と思うのですが、失敗の経験というやつは、今度こそは絶対に成功させてやるーっ！というバネとなり、毎年春になると種を蒔きたくなるんですよね。

今年の人参の出来栄え

そんな紆余曲折を経ての今年の家庭菜園の人参。
先日、1本試し掘りをしてから10日後のこと。

人参は、不織布でトンネル掛けをして育てているので、成長ぶりがちょっとわかりにくいのですが、トンネルを外してみたらびっくり！

だって人参の太さが5～6cmに肥大していたんだもの！

あわてて抜いてみたら、あああああーっ！
裂根しているやないかいっ!!!

偉そうに、過去の人参栽培の失敗談を語っておきながら、全然学習していないこのザマはいったい…。

他の太そうな人参2本は、裂根していなかったので、ほっとしましたが、やっぱり素人栽培なので表面はデコボコ。
それでも、モジャモジャのひげ根は少なかったので、私も成長したよね、うん。（自分を励まし中）

おいしい人参ドレッシングの作り方

しかしです。
家庭菜園において重要なのは見た目ではありません。

そりゃ、いつかは売りに出せるような美しい姿の野菜を収穫できるようになることは、夢ではありますが、肝心なのは味よ、味。
･･･って、負け犬と遠吠えみたく聞こえるのは、否定しませんが。

たとえその実が割れていようと、たとえデコボコが激しくとも、美味しければいいのよ。

▲人参ソムリエ＝ハナ（オカメインコ）

我が家の人参ソムリエも、ムシャムシャ食べて太鼓判を押してくれるほど、甘さのある人参でしたから、見た目が悪けりゃ形をわからなくすればよいのです。

というわけで、人参ドレッシングの作り方。

１．人参、玉ねぎはすりおろす

すりおろした人参と玉ねぎの水気を少し絞る。
水気を絞れば絞るほど濃厚な人参ドレッシングとなるので、お好みで。

にんにくは、チューブのものを使っています。

２．材料を全部混ぜる

あとは、材料の調味料を全部混ぜて出来上がり。

しかし、せっかくの家庭菜園での収穫ですから、人参の葉っぱのやわらかそうなところを細かく刻んで、ドレッシングに入れることにしました。
人参の葉っぱは、生だとモソモソするので、なるべく細かく刻んだほうが良いです。

煮沸消毒した瓶に入れると、あらまぁ！オシャレ！（自画自賛）

サラダがモリモリ食べられるほどのおいしさです。
βカロテンたっぷりの人参ドレッシングは、免疫力をアップさせるほか、乾燥肌をやわらげ、髪や爪もツヤツヤにしてくれる効果があります。

スーパーで1年中手に入る人参ですが、自分で育てると愛しさが増し増しになりますね。

来年こそは、見た目も美しい人参を育てたいなぁ！