伝説の家政婦・志麻さんが、にんじんや玉ねぎを丸ごと煮込んでシチューを作っているのを見て、私もやってみたくなりました。
野菜を丸ごと煮込むと、断面が少ないため、旨味を逃さず煮崩れもしにくいんだとか。
本当にそうなのか自分でも作ってみました。
野菜を丸ごと煮込むカレー
志麻さんが作っていたのはシチューですが、私が作るのはカレーです。
シチューもカレーも材料はほぼ同じなので、ちょうど家にあった材料で作ってみることにしました。
材料は、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、豚小間肉。
カレーを作る時は、豚バラ塊肉を使うことが多いのですが、本日は冷凍庫整理のため、ふるさと納税返礼品の豚小間肉を使用します。
まずは、半解凍した豚小間肉を、ヒタヒタの水で火にかけます。
肉の臭み消しにはローリエと生姜の佃煮(いただきもの)を使用します。
肉を火にかけている間に、野菜の皮をむいておきます。
肉が沸騰したらアクを取り除きます。
そこへ野菜を丸ごと投入。
いやぁ、迫力あるわぁ。
なんかシェフって気分になってきます。
あとは圧力鍋で加圧3分。
火を止め、加圧ピンが下がるまで放置します。
さてさて、丸ごと野菜はどうなったのか蓋を開けてみると・・・。
お?
玉ねぎもにんじんも、ほぼ原形のままです。
これは加圧が足りなかったのか?
と、思いましたが、ちゃんと中まで火が通っていました。
煮崩れないってこういうことなんですね。
形はしっかり保たれているけれど、中がやわらかい状態です。
ただし、じゃがいもはちょっと煮崩れちゃいました。
玉ねぎ、にんじんを適当な大きさに切ってから再び鍋へ投入。
煮崩れそうなじゃがいもは、切らずに丸ごと戻しました。
そこへカレールーを入れて、弱火でとろみがつくまで煮込んだら完成です。
ついでに、冷蔵庫にあったブロッコリーも彩に入れてみました。
野菜の味が別物!!
野菜を丸ごと煮込んで作ったカレー。
ビジュアル的にも、ドドーンとした野菜がどこぞのこだわりのお店のようなカレーにも見えます。
で、驚いたのはこのあと!
カレーを食べてみたら、野菜が別物!
これまで作ってきたカレーとは、まったくちがうのですよ。
とにかく野菜の存在感が口の中ですごい!
玉ねぎのシャキシャキ感といったら、すごいのなんのって。
にんじんそのものが甘みが確かに感じられるというか。
繊維が崩れないせいか、野菜そのものの旨味を味わえるというか。
煮崩れたと思っていたじゃがいもも、表面がホロホロしていただけで、煮崩れていませんでした。
野菜の存在感がすごすぎて、カレーと野菜を別々に食べているような感覚にさえなりました。
もしかしたら、これは好みが分かれるところかもしれません。
カレールーの旨さを味わうならば、逆に野菜がジャマになります。
やっぱり野菜を丸ごと煮込んで作るのは、カレーではなくシチューが合うんだろうな・・・と、思いました。
しかも、シチューはトロトロのものより、スープに近い感じが合いそうです。
というわけで、志麻さんが作っていた丸ごと野菜のシチューは、すっごく美味しいにちがいない!
シチューはあまり好みではないのですが、今度は丸ごと野菜で作るシチューを作ってみたいです。
たまにテレビを観ると、良い刺激にもなりますね。
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