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年賀状をやめた私の体験談 デジタル化した新しいつながり方

最近、「年賀状じまい」という言葉を耳にすることが増えてきました。

私も50代前半の7年前に年賀状をやめたのですが、そのきっかけは父の死でした。

この記事では、年賀状をやめた経緯やその後の変化についてお話しします。

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年賀状をやめるまでのステップ

1. LINEでつながる友人たち

最初に年賀状を辞めたのは、親しい友人たちです。

すでに連絡手段はLINEが主流だったため、事前に「年賀状を辞めることにしました」とメッセージを送りました。

LINEでのやり取りは気軽で、自然な形で年賀状を卒業できました。

2. 義務的に出していた相手

元職場の上司や同僚には、最後の年賀状で「今年で最後とさせていただきます」と一言添えました。

私は転勤族だったため、元職場の方々は遠方に住んでおり、今後直接会うことはないだろうと考えたからです。

一方で、仲の良かった同僚とはLINEやメールで今もやり取りを続けています。

3. 親戚関係

親戚との年賀状も、家族の状況が変わるにつれて自然と減っていきました。

現在は夫の兄夫婦や私の姉夫婦とLINEで近況報告をするようになり、ハガキの代わりにスマホが交流の中心となっています。

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年賀状をやめたことで得たもの

年賀状をやめて一番大きく変わったのは、年末の負担が減ったことです。

「年賀状を準備しなきゃ!」というプレッシャーから解放され、年末の忙しい時期を少しでも穏やかに過ごせるようになりました。

さらに、年賀状を出さなくなったことで縁が切れた友人は一人もおらず、むしろLINEやメールでのつながりが心地よく感じられるようになりました。

LINEやメールを通じて、もっと気軽に、そしてリアルタイムでつながることができる時代になったことも影響しています。

大切なのは、ハガキそのものではなく、その相手との関係をどう育んでいきたいかだと気づきました。

父の死と年賀状から学んだこと

父が突然亡くなったとき、誰にどう訃報を伝えるべきか迷いました。

遠方の方々には連絡が行き届かず、そのまま忌明けを迎えてしまったのです。

翌年、父宛てに届いた年賀状を通じて、ようやく皆さんに知らせることができましたが、その作業は父の交友関係を知る良い機会であると同時に、非常に切ないものでした。

■小学校時代の楽しかったことが思い出されます

■第二、第三の人生を達者に明るく歩んでおられることと信じております

■どうぞお体を大切に。お幸せな毎日を過ごされますように

■今年はあらためてお宅に伺いたいと思っております

父の死後、届いた年賀状より抜粋

 

年賀状は、単なる挨拶の手段を超えて、父の交友関係を知る大事な手がかりとなったことも、私にとっては大きな学びとなりました。

今どきの交友関係を知る手段

一方で、SNSを中心としたつながりの場合、年賀状のように物理的に手に取るものがないため、交友関係を確認するのが難しいこともあります。

例えば、私のいとこは、奥さんが亡くなった際に、スマホの暗証番号がわからず、友人たちに連絡が取れなくなってしまったと話していました。

これは、現代の交友関係がデジタル化する中で、いざという時に情報が手に入らないというリスクもあることを教えてくれる出来事でした。

私自身、夫と共にスマホの指紋認証を使っているため、どちらかが先に亡くなった場合でも連絡先を確認できると考えています。

年賀状をやめるか続けるかは自分次第

年賀状のやり取りは、その人の考え方やライフスタイル次第です。

無理にやめる必要はありませんし、続けたければそれも素晴らしい選択です。

私の場合、父の死をきっかけに年賀状をやめましたが、それは人生を見つめ直す大きな機会にもなりました。

今年はハガキの値段が上がり、年賀状の販売枚数は昨年より25%減少したそうです。

それでも、10億7000万枚もの年賀状が発行されたという事実には驚きます。

新しい時代の人とのつながり方は、手段にとらわれず、自分らしい方法を見つけることが大切だと感じています。

 

 

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