2年間で11本の庭木を伐採しました。
2階の屋根を超えるような栗の大木から、私の背丈ほどの松の木までさまざまです。
それらをすべて伐採した今思うこと。
伐採してよかった。
この一言に尽きます。
庭木の伐採にかかった費用と伐採後のメリットについて、今思っていることをまとめました。
庭は自分で管理できることが大前提
庭というものは、本来楽しむための場所であるべきだと思います。
花を植えたり庭木を剪定したりしながら、年月をかけて自分好みの庭に造り上げていく行程はとても楽しい。
しかし、植物は生きています。
想像以上に枝葉は大きくなりますし、手をかけなければ草花は伸び放題となり、害虫の住処にもなりかねません。
つまり、庭の広さに関係なく、自分で管理できる庭であるということが重要です。
うちは田舎ゆえに、無駄に広い敷地にやたら木が植えられておりました。
それは、父と母が長い年月をかけて築き上げてきた庭だったのですが、苗木はいつしか大木となり、庭というよりジャングルと呼んだほうがふさわしい状態となっていました。
それでも父は庭仕事が好きで、老後のライフワークとしていましたから、私も庭の管理は父にまかせっきり。
その父が急逝したものだから、庭の管理に困り果てたのが3年前のことでした。
庭木の伐採にかかった費用
父が亡くなってから11本の庭木を伐採しました。
伐採を依頼したのは、地域のシルバー人材センター。
伐採した日 | 伐採した木 | 要した人数と時間 | 費用 |
---|---|---|---|
2017年4月 | 栗の木1本
柿の木2本 梅の木1本 |
3人で5時間 | 28,000円 |
2018年3月 | 松の木5本
柿の木1本 梅の木1本 |
3人で4.5時間 | 13,000円 |
木の大きさによって、伐採のやり方も違ってきますし、伐採した枝を小さく切断してトラックで運搬する作業もありますから、かかる費用にも違いは出てきます。
それでもシルバー人材はとても費用が安く抑えられると思います。
造園業者に依頼したら、おそらく10万円は超えていたでしょうね。

伐採した栗の木は2階の屋根を超える大木だった
庭木の伐採にお祓いは必要?
ところで、木には精霊が宿ると言われますよね。
なので庭木であっても、むやみやたらに木を切るのはあまりよくないと言う方もいます。
うちの母も、庭木を切ることには大反対でした。
「簡単に木を切るもんじゃない」と、よく怒っていましたが、それは長い間この家の守り神的な存在のように捉えていたのかもしれません。
1年かけて母を説得し、なんとか木を伐採することにこぎつけたのですが、その時も母は「木の株元に塩を撒いてちゃんと感謝の気持ちを伝えなさい」と言うので、そのようにしました。

樹齢60年以上の栗の木
精霊が宿っているかどうかは別としても、生きている木を伐採するとなると抵抗はあります。
お祓いとかそんな大々的なことをしなくても、「今までありがとう」という感謝の気持ちを伝えれば、それでいいのではないかと、私は思っています。
庭木を伐採するまでの葛藤
私は、父が亡くなったあと、ジャングルと化す庭木を伐採したくてしかたがありませんでした。
もちろん、なんでもかんでもやみくもに伐採しようと思ったわけではありません。
私も最初は必死に、庭木の剪定や手入れを試みました。
梅の木は、恐ろしく伸びる枝と、そこに巣くう毛虫にとても苦労しました。

栗の木の大木には、シラガタロウというデカい毛虫が集まるし、秋には落ち葉の片づけがとても大変でした。

そういえば、松の木を剪定しようと試みたこともあったけど、松毛虫の大群に卒倒しそうになりましたっけ。

柿の木も一生懸命手入れしてみたんですよ。でもダメでした。

チェーンソーを使って自分で木を切り倒したこともありましたが、本当に大変でした。

父が愛して育てた庭木を伐採する決断ができたのは、ある本を読んだことがきっかけ。
父の魂は、もうこの世にはいないし、近くで見守っているわけではない。
好奇心旺盛だった父の魂は、すでに新たな世界でがんばっているのです。
そう思えたから、自分はどうしたいかを最優先させることにしたのです。
もちろん、父は私の心の中にいつも、いつでもいるのですから、問いかけることは簡単です。
庭木を伐採してよかったと思えること
老木で、害虫が巣くう庭木を伐採したことで得られたメリットは計り知れません。
▪庭が日当たり良好となった
▪毛虫やムカデなどの害虫が減った
▪大量の落ち葉の片づけをしなくてもよくなった
▪剪定作業に時間を費やさなくても済むようになった

2019年5月
さらに、今後は私も歳をとりますから、いつまでも脚立に上がったり、チェーンソーを振り回していることができなくなります。(か弱い女はチェーンソーなんて使わないよね)
また、庭木の維持にかけるお金も、今後は縮小していきたいと思っています。
時にはプロの手を借りて、庭の管理をお願いすることもあると思いますが、理想は自分で手入れできる範囲の管理しやすい庭。
老後は、自分の家の庭が快適で心地よい大好きな場所となればいいなぁと思います。
そうそう、庭木を伐採して日当たり良好となったことは、家庭菜園の楽しさに目覚めるきっかけともなったのですから、これも私にとっては大きなメリットでした。
コメント
読んでて涙が出ちゃう。
お父様があまりにも急に亡くなられて、
そらはなさんはお庭の木と向き合いながら、
お父様とも向き合ってこられたように感じています。
そらはなさんが整えたお庭、お空のお父様からもきっとよく見えているに違いないですね。
芝桜がこんもりしてきて年々楽しみですね♪
花木も野菜も、ライフスタイルに合わせて楽しんでるそらはなさん、素敵だわ♪
るり玉さんへ♪
今となっては・・・ですが、その時その時一生懸命考えて出した答えって、決して無駄ではなかったなぁ・・・って思いました。
そうそう!芝桜。もっともっと増やしたい!
こんばんは
もし さしつかえなければ、
きっかけ となった書籍名教えて頂く事は出来ますか?
父の遺品整理 いっこうに てんで進みません。
…ていうか 手をつける気力さえ湧いて来ず
なまま。
(。-_-。)
ジャスミンさんへ♪
きっかけとなった本が何冊かあるので、特に「この書籍」と言えるものはないのですが、私の場合は、ブッダの教えとか言葉を現代風に解説しているものが、とても心にしみました。
あとは、「時間」が一番の解決ですかねぇ。
いろんなものを読んだり聞いたりしながらも、結局は自分で決断するのですから、時間が経てば経つほど決断はしやすくなります。
私もまだ父の遺品をすべて片付けたわけではありません。
母がいるうちは無理だと思うので、このまま放置です。
でも何気なく少しずつ・・・(^-^;