ついにその時がやってまいりました。
冷凍庫でカッチンコッチンに凍らせていた鹿肉を、料理する日がやってまいりました。
お正月の浮かれ気分の時でもなければ、鹿肉を料理しようなんて気には絶対にならないでしょうから、ここは勢いに乗ってやってしまおうと決意しました。
目指すはやわらかローストビーフ。
もとい、ローストベニソンです。
鹿肉をもらったけれど戸惑いが隠せない
2か月ほど前、夫が鹿肉をいただいてきました。
ふつう、ひるむよね?
戸惑うよね?
どーすんだ?コレ?って思いますよね?
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昔、どこかの温泉宿で鹿の肉を食べた記憶がかすかにありますが、自分で料理をするとなると話は別です。
だって、鹿肉なんてその辺のスーパーに売っていないし、食べたいと思ったこともありません。
ディズニーが誇るつぶらな瞳のバンビですよ?
修学旅行で奈良に行った時に、鹿煎餅にむらがってきた鹿ですよ?
鹿の角が生えた「半鹿人」であるせんとくんですよ?←ちょっと違うけど
大いにうろたえ、大いに戸惑い、鹿肉をもらってきた夫にもブツブツ文句を言ってしまったけれど、決して鹿肉が悪いわけではありません。
どうやって食べたらよいのかわからなかったからです。
しかも、もらってきた夫が料理するわけもなく、ヘラヘラと私に丸投げするので恨みましたよ、夫を。
その後、鹿肉を食べたいという夫の友人が2名現れ、マイナス60℃で凍らせた鹿の肉を、夫はノコギリでカットして3等分しました。
デカい鹿肉をどうしよう?と思い悩んでいたけれど、1/3になった鹿肉ならばなんとかできるかもしれない。
そんな気持ちも沸き起こり、お正月気分に乗じて1日かけて冷蔵庫内でゆっくり解凍いたしました。
鹿肉は血抜き処理が肝心
狩猟でとられた獣の肉を、一般的に「ジビエ」と言いますが、なんといっても代表的なジビエ料理はクマ肉でしょう。
そのクマ肉を料理したことのある私が、今回鹿肉をも料理したら、もうジビエ料理のアマチュアになれるんじゃないかしら?
![](https://soratohana.com/wp-content/uploads/2017/12/DSC00022.jpg)
なんてことを思いながら、いよいよ鹿肉を料理します。
ちなみに、鹿肉はきちんと血抜き処理さえされていれば、臭みもなくおいしくいただけるとのこと。
そして、夫がいただいてきた鹿肉はちゃんと血抜き処理がされた上でのマイナス60℃で冷凍保存していたものだと知ったので、一安心しました。
鹿肉のローストを作る
さて、鹿肉は英語でvenisonといいます。
なので、今回作る鹿肉料理は、ローストベニソンです。
と、張り切ってみたものの、やっぱり生の鹿肉を見ると怖い・・・。
牛タンにも見える・・・。
たとえ鹿肉が1/3になっても、血抜き処理がきちんとされているとわかっていても、ふだん見慣れない肉の塊を見るのはやっぱり怖い。
ところが、解凍された鹿肉の匂いを嗅いでみると、まるで臭みがないではありませんか。
牛肉や豚肉でさえ、特有の臭みがありますが、鹿肉はほとんど匂わないのですよ。
こうなると、鹿肉に対する怖さが急激に薄れていって、なんて無駄な脂肪のない美しく締まった肉なのかしら?と、思えてくるから不思議なものです。
さて、鹿肉は冷蔵庫から出して室温に戻しておきます。
その鹿肉に塩コショウをふってよくすり込んでから、オリーブオイルを入れたフライパンで表面を焼きます。
オーブンは、170℃に予熱をしておきます。
表面を強火で焼いたら、アルミホイルに包んで170℃のオーブンで10分ほど加熱。
オーブンから取り出した鹿肉は、そのままアルミホイルに包んで予熱で火を通します。
その間に、ソースを作ります。
ソースの材料は、すりおろした玉ねぎ1/4個分。
醬油大さじ2杯弱、バルサミコ酢大さじ1杯、はちみつ大さじ1杯、すりおろしにんにく小さじ1杯、塩コショウ少々をフライパンに入れてひと煮たちさせます。
そうこうしている間に30分が経ちましたので、鹿肉のローストを切ってみましたが、なんとなくレアっぽくてちょいと気になるので、再びアルミホイルに包んで170℃のオーブンで10分加熱。
すると今度は、とってもよい感じに仕上がりました。
全然臭みもないし、超やわらかい!
ローストビーフよりも好きかも!
クマ肉は、ちょいと苦手でしたが、鹿肉はとてもおいしいです。
これ、絶対長男や次男が好きな肉だなぁ・・・。
食べさせたかったな・・・。
もう鹿肉をいただくことはないと思うけれど、オーブンでのローストベニソンの作り方のコツはつかんだので、子どもたちへはローストビーフを作ってあげようと思いました。
しかし、ローストベニソンって、何度言っても聞き慣れないなぁ・・・。
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