とても小柄で白髪の親戚のおばさんに、年齢を訪ねたら「90歳」とのこと!
だけど、背筋はシャンと伸び、歩く姿も美しい。
受け答えが明瞭で、私の様子も気にしてくださる。
そして、耳もよく聞こえるということに驚きました。
彼女に若さの秘訣を尋ねました。
親戚の葬儀にて
先日、親戚の葬儀に参列してきました。
親戚といっても、亡くなったのは私の父のいとこにあたるおじさんです。
そのおじさんも90歳を過ぎて亡くなったのですから、息子さんいわく「天寿を全うしました」とのこと。
父親同士がいとこという関係なので、その子ども世代の私たちはほとんど交流がありません。
住んでいる地域も違うので、風の噂が届くということもありません。
なので、訃報の知らせの電話をいただいた時、火葬や葬儀の案内を受け、実は戸惑いもありました。
私が参列したところで、たぶん周囲の方たちは知らない人ばかりです。
まして、コロナのご時世。
「行きたくないな」という気持ちがとても強くありました。
しかし、4年前の父の葬儀の際には、今回亡くなったおじさんから香典をいただいています。
うちの父とは兄弟のようにお互いを慕っていたとも聞きました。
「オレより先に逝くなんて・・・!」と絶句していたおじさんの姿は、今でも鮮明に覚えています。
なので「香典をお返しする」という意味でも、参列することにしました。
若さの秘訣はなんですか?
前置きが長くなってしまいましたが、葬儀では亡くなったおじさんの奥さんにお会いすることができました。
遠い昔、お会いしたこともあると思うのですが、お互いほぼほぼ「初めまして」状態。
小柄できれいなグレイヘア。
背筋がまっすぐ伸びた立ち姿はとても美しく、歩く姿も足腰しっかりしている様子。
何よりも驚いたのは、耳がよく聞こえるということ。
そして、頭がはっきりしていて受け答えが明瞭なこと。
そうなんです。
90歳になる彼女は、ちっともボケていないのです。
息子さんいわく「100歳まで生きるべ!」とのことですが、自分の足でしっかり歩くことができ、自分の頭でしっかり考え判断することができるならば、とても幸せなことだと思いました。
私に対しても「お母さんはお元気でいらっしゃるの?」と気にかけてくださり、これにも驚きました。
私の母は要介護1の認知症で、自分の身のまわりのことはなんとかできる状態であり、人前で取り繕うこともできます。
しかし、自分を取り繕うのが精一杯なので、相手のことまで気に掛けることができません。
それが認知症の特徴のひとつでもあります。
なので、90歳になる彼女が、目の前にいる私だけではなく、母のことまで覚えていて気にしてくださるということがとても驚きでした。
また、私が彼女に問いかけると、聞き返すこともなく即答します。
葬儀中なのであまり声のトーンは大きくできないのですが、ちゃんと聞こえているのです。
うちの母に話をするときは、この何倍ものボリュームで話さないと聞こえないというのに。
彼女に、若さの秘訣はなんなのか、ふだんどんなことをしているのか聞いてみました。
「毎日、畑仕事しかしていないよ」と笑顔で答えた彼女の横顔はとても美しかった。
畑仕事は若さの秘訣なのか?
そうえいば、昨年夫のお父さんのお葬式でも、親戚の中に90歳を過ぎたおばさんがいたのを思い出しました。
レイコおばさんと呼ばれていたその方は、親戚一同から頼りにされていて、みんな困ったことや悩み事は「レイコおばさんに聞いて」と口々に言っていました。
昨年、娘さんと一緒に海外旅行をしてきたというレイコおばさんのお話はとてもおもしろく、私もいろいろお話を伺ううちに、その若さの秘訣はなんなのか尋ねてみました。
「毎日畑仕事しているくらいだなぁ」
と、レイコおばさんも笑って言いました。
なんと!
90歳を過ぎても元気に活動しているお二人に共通していたのは、畑仕事だったのです。
畑仕事は、若さを保つ秘訣なんだ!!
私も、これからますます畑仕事に精進するぞ!と、鼻息が荒くなりました。
それにしても、高齢で元気なご婦人を見るたびに「若さの秘訣」をいちいち尋ねる私も、どうかしているけれど・・・。
花鳥風月を感じられるようになりたい
「若さの秘訣は畑仕事なんだよー!だから私も農作業に精を出すよ!」
葬儀の様子を姉に知らせるついでに、この話も伝えました。
すると姉。
「ボケないためにも、四季折々感じられる農作業は良いのだろうね」と。
なるほど。
体を鍛えればボケないということではないのです。
五感で四季を感じることこそが大事なのでしょう。
花を愛で、鳥の声に喜びを感じ、風の匂いで季節の変化を知る。
月を見上げて自然の美しさに感嘆することができる毎日であれば、脳は常に刺激を受け活性化されるのかもしれません。
以前、友人から
「人間、花鳥風月を感じるようになれば歳をとった証拠だよ。死ぬときは月を見上げるようになるんだって」
と聞かされ、すでに月を見上げていた私は非常にビビったものでしたが、そういうことではないのでしょう。
本当の意味で花鳥風月を感じられるようになった時こそが、人間としてもっとも成熟した証拠なのでしょうね、きっと。
全身で季節の移ろいを感じることができる環境に身をおくこと。
これが若さの秘訣。
畑仕事で四季を感じられるってすばらしいことなんだ。
そんなことを思うようになった私も、歳をとった証拠ですね。
コメント
初めまして、たぬきと申します。
そらはなさんとは、畑仕事、雑草対策の造園、投資など共通点が多いため、よくブログにおじゃましています。
神社巡りも大好きですよ。
畑仕事は楽しいですね。収穫もできるし、ボケ防止にもなるなら一石二鳥ですね。
たぬきさんへ♪
こんにちは(#^^#)
畑仕事は、頭を使いますよね。
いつ、どこに、何を植えるか、昨年との比較をしながら、お天気と気温を見ながら、タイミングを見計らって・・・。
そしてなにより、ワクワクします。
芽が出た瞬間がなにより萌えます。
今後もずーっと畑を楽しくやっていくためにも、健康でいたいなぁ・・・。